コラム
# 009 〜 きつい思い出 ~
さてさて、いよいよ冬休み&クリスマスですね。でもこの冬が大事なのです、腰まわりが大きく足も太くパワーアップの時期ですね。
と言う訳でどの高校も冬の走り込みを行っているようですが、我が母校は冬休みに入ったその日の夜に大島へキャンプに出発する『地獄の走り込みキャンプ』がありました(今ではもうなくなりましたけどね)。
確か一週間でしたね~。まさしく休みなど関係ない時代でしたから、この時ばかりは『大島行き』に選出されない事を願っている選手がほとんどでした(笑)。だって一日平均30キロは走るのですから!! 実技は一切無く、ひたすら走るのです。滞在している間に恐怖の全島一周! たしか90キロぐらいあるんですよ。それはもう、走れど走れど終わらないし、何しろ平坦な道が無い! この島から脱出したくて、しょうがなかったですね~。しかし、船で脱出するしか方法が無く(笑)、まさしく地獄でした。
確か朝8時頃からスタートして、歩いても良いから宿舎まで帰ってくるのですが、最後に帰ってくる選手は深夜12時を過ぎていたと記憶にあります。
走るコースの約半分の場所にはハブ港があり、そこで昼食をとって、また走る! 毎日この繰り返しでした。面白いことにハブ港に向かう道は、選手皆が都はるみさんの“あんこ椿は恋の花”を歌いながら走るんですよ(あの時代は歌謡曲でしたからね)。
島の皆さんも温かく、水を飲ませていただこうと家に行けば、快く応対してくれました。さすがにご飯までご馳走になる選手はいませんでしたけどね(笑)。
そして、合宿にもようやく慣れてきた時に、私の体に異変が起きたのです!
私はいつものように朝から走っていました。すると途中でオシッコがしたくなり、ちょっと失礼して山の中へ。何気なくオシッコをしていると、何と『赤いオシッコ』が・・・・!! 「死ぬかも! でも、大島ではヤダッ! でも、走るしかない。そのうち治るだろう・・・・」と私は不安を抱きながらも期待を持ち、宿舎まで走りきりました。
宿舎に着き恐る恐るトイレへ行きました(トイレに行くのがこんなに恐ろしい事とは)。
何と、今度はドス黒いオシッコが!!! もう駄目だ、しかし一晩寝れば?と私はまたも期待を込め、朝を待ちました。朝起きて、ドキドキしながらトイレに行きましたが治っていませんでした。
そして、思い切って監督のもとへ。すると、すぐさま島の病院へ連れて行かれました。
尿を調べ、しばらくすると病院の先生が「うちではどうにもなりません」
めちゃくちゃショックでした。
その日のうちにコーチの方と熱海に渡り、新幹線で横浜へ。
翌日、病院で検査した結果、タンパクが出て、出血はお腹の中の毛細血管からの出血ということでした(助かった~ 笑)。
病院の先生からは、しばらく腹筋禁止令が出ました。何事も、やりすぎは駄目と言うことですかね!(笑)
皆さんも何事もやり過ぎに注意しましょう!!
駆け足でコラムを更新してきましたが、今年はこれでおしまい! 来年、もっと更新していきますのでお楽しみに! 風邪・けがをしない様に気をつけてね!
皆、よいお年を! 来年も宜しく!